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読みもの2026年9月25日2026年9月25日 更新

BASE 260万店、楽天 5万店。この数字を並べて比べちゃいけない

各社が出している店舗数を全部集めました。ただ、そのまま並べると間違えます。「累計」と「いま動いている数」が混ざっているからです。どこが伸びているかも合わせて見ます。

「どのカートが一番使われてるの?」——これから始める人がまず知りたいところだと思います。各社が公表している数字を全部集めました。

まず、各社が言っている数字

サービス公表している数字時点
BASE累計ショップ開設数 260万2026年5月
STORES累計 25万以上のお店が利用2026年9月
カラーミーショップ総導入件数 22万件以上2026年9月
楽天市場出店店舗数 5万店以上2026年
Shopify世界で約690万ストア(日本国内は非公表)2026年

並べて比べてはいけない理由

この表、そのまま見ると「BASEが楽天の50倍」に見えます。でもそうじゃない。数えているものが違います。

  • BASEの260万は「累計開設数」。作ったけど1個も売れずに放置されている店、とっくに閉じた店も全部入っています。無料で30秒で作れるので、当然そうなります。
  • 楽天の5万店は「いま出店している数」。月額の固定費がかかるので、売れていない店は残りません。
  • STORESの25万、カラーミーの22万も「累計」寄りの数え方です。
  • Shopifyの690万は第三者の調査会社がサイトを検出して数えた「いま動いている数」。Shopify自身は店舗数を公表していません。

つまり「累計」と「稼働中」を同じ表に並べた時点で、比較としては壊れています。ネットで見る「カート比較」の記事の多くが、ここを混ぜたまま書いています。

じゃあ何を見ればいいか

比べるなら「増え方」です。同じサービスの、時点違いの数字なら意味があります。

BASEの累計開設数

  • 2024年6月 … 220万
  • 2025年12月 … 250万
  • 2026年5月 … 260万

直近の1年半で40万増えています。ただしペースは落ちています。2024年6月→2025年12月は18か月で30万(月1.7万)、2025年12月→2026年5月は5か月で10万(月2万)。ほぼ横ばい、という読み方が妥当です。

無料で作れるサービスなので、この数字は「日本でネットショップを始めようとした人の数」に近い。市場の入口の大きさを見る指標としては使えます。

うちの実感

横浜で実店舗とネットショップを20年やっています。店舗数の数字より、まわりの店を見ていて感じるのはこっちです。

  • 「とりあえず作った」店はBASEかSTORES。ここは圧倒的に多い。作るのが簡単だから。
  • ちゃんと売れ始めた店は、どこかのタイミングで移ります。手数料か、機能か、実店舗との連携で詰まる。
  • 移るときが一番しんどい。うちも移るのが遅かったクチです。

だから店舗数で選ぶ意味はほとんどないと思っています。多いところが自分に合うわけじゃない。「自分が1年後にどうなっていたいか」で選んだほうがいい。

数字の出どころ

BASE: 累計ショップ開設数260万突破のお知らせ(2026年5月19日)/220万突破のお知らせ(2024年6月)
STORES: 公式サイト/カラーミーショップ: 公式サイト(いずれも2026年9月25日に確認)
楽天市場: 楽天グループの公表値/Shopify: 第三者調査の集計値(Shopify自身は店舗数を公表していません)

この記事の数字は、各社が新しい数字を出すたびに書き換えます。

うちの店で起きたこと