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読みもの2026年9月25日

スマレジからShopify POSに移した話。詰まったところを全部書きます

実店舗のレジをスマレジからShopify POSに移しました。移行そのものより、後から出てきた問題のほうがしんどかった。ポイントが2,284件に誤って付いた話、在庫の置き場所を間違えて通販が全滅した話、レジでバーコードが出てこなくなった話。同じことをやる人が同じ穴に落ちないように書きます。

横浜で実店舗とネットショップを20年やっています。店のレジは長いことスマレジでした。ネットショップは別。だから、店で売れた分をネットに反映するのは手作業で、ポイントカードは紙でした。

お客さんに「この前ネットで買ったんだけど」と言われても、レジの画面には何も出ない。これを何とかしたくてShopify POSに移しました。

結論から言うと移してよかったです。ただ、移行の作業そのものより後から出てきた問題のほうがきつかった。そこを全部書きます。

なぜ移したか

  • 店とネットで在庫が1つになる。片方で売れたら、もう片方も減る
  • 店とネットでお客さんが1人になる。レジで「ネットで3回買ってる人」だと分かる
  • ポイントが共通になって、紙のカードをやめられる

スマレジは単体のレジとしてよくできています。悪いから移ったわけじゃない。ネットショップと1つにしたかっただけです。店だけならスマレジのままでよかったと思います。

詰まったところ 1:過去データを取り込んだら、全部にポイントが付いた

これが一番でかい事故でした。

スマレジの過去の売上をShopifyに流し込んだとき、取り込んだ注文1件ごとに「新しい注文が入りました」の合図が飛びました。ポイントの自動付与がそれに反応して、片っ端からポイントを付けていった。

2013年の買い物にまでポイントが付きました。2日で2,284件、196,106ポイント。ふだんは1日10〜20件です。

気づいたのはスタッフが「この人のポイント、おかしくないですか」と画面を見せてくれたから。自分では気づけなかった。

対策:取り込みの前に、ポイントの自動付与を止める。これだけです。取り込みが終わってから戻す。当たり前のようですが、移行の手順書にこれが書いてあるものは見たことがありません。

詰まったところ 2:在庫の置き場所を間違えて、通販が全部売り切れになった

Shopifyは在庫を「ロケーション(置き場所)」ごとに持ちます。うちは店頭・催事・通販で分けました。分けられるのは利点です。催事に持っていく分を通販から引けるので。

ただし逆に言えば、置き場所を間違えると、その場所には1個も無いことになります。

入荷した分を店頭のロケーションに入れてしまった日があって、通販が丸ごとSOLD OUTになっていました。店には在庫が積んであるのに、サイトは売り切れ。しばらく気づきませんでした。

対策:入荷のとき、どの場所に入れるかを声に出して確認する。あとは「店に在庫があるのにサイトが売り切れ」の状態を定期的に洗い出す。うちはこれを自動で見るようにしました。

詰まったところ 3:レジでバーコードが出てこない商品ができた

商品をまとめて作ったとき、バーコードの採番が抜けたまま登録されたものがありました。レジでピッとやっても出てこない。レジ前でお客さんを待たせることになります。

店頭が止まるので、これは地味にきつい。

対策:移行が終わったら、バーコードが空の商品がないか一覧で確かめる。1回やれば済みます。

詰まったところ 4:POSの検索に商品が出てこない

Shopify POSの検索は、商品名の「途中の言葉」で引っかからないことがあります。「黒いワンピース」で登録した商品を、レジで「ワンピース」と打っても出ないことがある。

スタッフからすると「壊れてる」としか見えません。

対策:商品名の付け方を先に決める。スタッフがレジで打つ言葉を、名前の頭のほうに入れる。これは移行の前に決めておいたほうがいいです。

詰まったところ 5:スタッフの権限は「店舗ごと」に設定できない

Shopifyの権限は組織(ストア)単位です。「この人はこの店舗だけ」という分け方が、思っていたほど細かくできません。多店舗でスタッフの権限を分けたい場合は、ここを先に確認したほうがいい。

細かいけど、知らないと困ること

  • レシートに載せる画像は小さい。ロゴを載せようとしたら、400×200ピクセルの制限がありました。大きい画像は入りません
  • 催事は「場所」として作る。イベントごとにロケーションを作ると、持っていった分と売れた分が後から数えられます。これは便利でした
  • 代金引換と店頭受取は一緒に使わない。うちは事故が起きたので、組み合わせを禁止しました

移すなら、この順番で

  1. 商品名の付け方を決める(レジで打つ言葉を頭に)
  2. ロケーション(置き場所)を決める。店頭・通販・催事
  3. ポイントの自動付与を止める
  4. 過去データを取り込む
  5. ポイントの自動付与を戻す
  6. バーコードが空の商品を洗い出す
  7. スタッフの権限を確認する
  8. 1週間、店頭とサイトの在庫がずれていないか毎日見る

3番を飛ばすと、うちと同じことになります。

正直なところ

移行は1日では終わりません。うちは落ち着くまで1か月かかりました。ただ、店とネットが1つになったことの価値は、その1か月に見合います。

レジで「ネットでも買ってくださってますね」と言えるようになった。これが一番大きかった。数字より、この一言のほうが効きます。

これから移す人は、上の8ステップを紙に書いて、1つずつ消しながらやってください。

うちの店で起きたこと