
Shopifyのバーコード値札、うちが5か月で3回変えた作り方と、それぞれをやめた理由
手で打つ、スプレッドシートを自動化する、画面だけの道具にする。3つとも自分の店で使いました。値段の二重管理、スタッフがシートを壊した件、iPadのズレ、レジで読めないバーコードまで、つまずいた順に書きます。
うちは横浜で服の店とネットショップをやっていて、商品はShopifyで管理しています。値札にはバーコードを入れて、レジで読ませています。この値札の作り方を、この5か月で3回変えました。3つとも自分の店で実際に使ったものなので、それぞれで何に困って次へ移ったかを書きます。よその有料アプリは買って試していないので、順位は付けません。
先に書いておくと、3つ目はうちが自分で作ってShopifyのアプリストアに出しているものです。そのつもりで読んでください。
1つ目:44面のシートに手で打つ
最初は、A4の44面ラベル台紙に合わせたスプレッドシートに、商品名と値段を手で打っていました。1片に入っていたのは商品名2行と値段の文字だけ。バーコードは入っていません。
良いところは、道具が要らないことです。台紙とプリンタがあれば今日から始められます。数十枚までなら、これで困りません。
困ったのは2つ。ひとつは、Shopifyに入っている値段と、値札の値段が別々に存在することです。セールで値段を変えると、両方を直す必要があり、片方だけ直して店頭で値段が違う、ということが起きます。もうひとつは、バーコードが無いのでレジで商品を探すことになり、会計が遅くなることでした。
2つ目:スプレッドシートにShopifyをつないで自動で埋める
次に、Googleスプレッドシートに小さなプログラム(Apps Script)を足して、商品名で検索するとShopifyから色・サイズごとの値段とバーコードの値を取ってきて、44面に並べるようにしました。2026年6月のことです。
値段の二重管理はここで消えました。Shopify側を直せば、次に刷る値札は直った値段になります。
ただ、つまずきが2つありました。
ひとつめは、バーコードの画像です。セルに画像を差し込む方法で作ったら、44枚刷るつもりが画像が0個か1個しか出ないことが何度も起きました。画像をセルの関数(IMAGE関数)で表示する形に変えたら、全部出るようになりました。原因を突き止めるより、方法を変えたほうが早かったです。
ふたつめのほうが大きくて、スタッフがシートを触って入力画面ごと壊しました。列の幅を変えると面付けがズレますし、関数を上書きすると動きません。保護をかけるとプログラム側も書き込めなくなるので、警告を出すだけにしていたのですが、それでは止まりませんでした。誰も悪くないのです。シートは触れるように見えるので、触ります。
3つ目:シートを見せない、画面だけの道具にする
そこで、シートとプログラムを裏に隠し、URLを開くと検索と印刷の画面だけが出る形に作り直しました。2つ目から5日後です。バーコードもブラウザの中で描くようにして、外のサービスに頼らない形にしました。
これでスタッフが壊すことは無くなりました。うちは値札を作る人と、刷ってシールを貼る人が別の場所にいるので、作った分をいったん保存して、別の人があとで開いて刷れるようにもしました。
ここでも2つ失敗しています。
ひとつは、iPadから直接刷ると位置がズレたことです。パソコンからは合うのに、iPadのAirPrintだけ勝手に縮みました。いったんPDFにしてから刷る、で解決しています。
もうひとつは、バーコードを細くしすぎてレジで読めなかったことです。1片の高さの12%ほどにしていたら読めず、22%まで太くしてやっと店のスキャナが拾いました。画面で見て決めた太さは、あてになりませんでした。
3つを並べると
手で打つ:始めるのは一番簡単。値段の二重管理になる。バーコード無し。
シートを自動化:値段はShopifyと揃う。ただしシートを触れる人がいると壊れる。
画面だけの道具:壊れない。分業できる。ただし作る手間は一番かかった。
扱う商品が少なく、値段もあまり変えない店なら、1つ目で十分だと思います。うちが3つ目まで来たのは、商品の色×サイズが多いこと、セールで値段がよく変わること、作る人と貼る人が別なことの3つが重なったからです。
うちが出しているもの
3つ目の道具を、よその店でも使える形にして、Shopifyのアプリストアに「Enlly Label」という名前で出しています。開発はうち(この記事を書いている会社)です。2026年11月時点で、毎月100枚までは無料、それ以上は月629円の有料プランです。上に書いた面付けの数字、バーコードの太さ、iPad用のPDFは、うちの店で合わせたものがそのまま入っています。
自分でシートを組める方は、2つ目までで十分に回ります。そのときは、触る人が増えた時点で壊れる、ということだけ覚えておいてください。
